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私たちは、何に蓋をしているのだろう


グリーフケア・スピリチュアルケアの学びは2年目に入りました。2年目はさらに、毎回の授業で新しい発見があります。少しシェアさせてください。

二回に分けて、老い・認知症についての話を聴きました。私たちは健康なとき、生と死は別々のもののように感じているけれど、「死の中に生がある」という言葉が、とても印象に残りました。

そして、認知症について、私はこれまであまりにも知らなさすぎたし、どこかで偏見も持っていたのではないか、という気づきもありました。
絶対に認知症にだけはなりたくない、そんなふうに思っていたから。

認知症とグリーフについてのテーマを見たとき、なんとなくこういう話かな、とイメージしていたのですが、最後の着地点は、まったく想像していなかったところにありました。

それは、「認知症とはスピリチュアルな自己への旅」であり、認知症になることで、自分の人生を統合していく、ということ。

認知症は、自分自身を喪失していくというグリーフがあります。仕事や役割がなくなって、気持ちがわからなくなって、自分が誰であるかもわからなくなっていく。

それでも、認知症である今の自分を受け入れてくれる誰か、共に生きてくれる誰かがいることで、その人自身も、その自分を受け入れていくことができる。

そこからまた、その人にとっての新しいステージ、真の自己への旅が始まるという話に、深く心が動きました。

認知症について、これまでネガティブなイメージしかなかったけれど、理性でいろいろなことを我慢したり、蓋をしてきた人が、自分そのものを生きるための、その過程として現れてくるのだと知ると、なんだか、ふわぁ~っとゆるんでいくような気がしました。

もちろん、きれいごとだけではないはずですが、また少し、ものの見方が広がったように感じています。

私たちも、気づかないうちに、いろんなものに蓋をしながら生きているのかもしれません。
それでもいいのだけれど、ときどき、そっとゆるめてあげられたら——

そんなことを、ふと思いました。