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【カラダとココロのオブラート通信】
2022-7-9. vol.108
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https://oblate.yu-yake.com/
昨年から色々な文庫本を読んでいます。
昨年愛犬の病気がわかってから
死ぬとは、生きるとは、ということを
よく考えるようになりました。
その中で、タイトルにひかれて
「すぐ死ぬんだから」という本を
先日読みましたので、
今日はその本について書かせてもらっています。
では、本日もよろしくお願いいたします。
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*◇* 毒舌だけど(笑) 受け容れて許していく物語 *◇*
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先日「すぐ死ぬんだから」という本を読みました。
この本は、NHKでテレビドラマ化されていたようなので、
ご存じの方もいらっしゃるのかも。
主人公は78歳の既婚女性のハナさん。
あるときを境に、外見を整えること、
キレイであることに目覚めて、
「ナチュラル」という言葉を使って
身なりを整えない人たちを鼻で笑うような
そんなマウントを取る女性です。
とにかく毒舌で、ハナさんの心の声が、
あまりにもひどすぎてビックリもするけれど
(そこまで言うの?と思ったり(^^ゞ)
潔いというか(笑)
あるとき、ハナさんの年上の夫が突然亡くなります。
ハナの夫、岩造さんは生前
「ハナは俺の宝」
「ハナは俺の自慢」
「ハナと結婚したことが人生で一番よかった」
と幾度となく言うような妻一筋の夫、
かのように見えていました。
少しネタバレになってしまいますが
妻一筋に見えていた夫の岩造には
長年にわたり愛人がいて、
さらには子どもまでいたことがわかります。
衝撃の事実に、ハナは愛人とその子どもに対して
激しい怒りを覚え、意地悪を言ったり、
意地悪なことをしたり。
ハナはこんな性格なので、
愛人やその子だけでなく、色々な人に対して
意地悪を言います。正直な人なのですね。
ですが、最終的には愛人とも、
愛人の子どもとも腹を割って話せるようになるし、
嫌な人に対しても、その人なりに
精一杯生きていることを認めて
受け容れて許していく、というこの結末が
心をふわっと温かくしてくれます。
物語の最後に「どうせ、先なんて白い箱なんだから」
(みんないつかは同じように死ぬんだから)と
いうハナさんの言葉がある。
人生で何があったとしても、
その出来事が自分を傷つけたり
自分にとって不都合な真実だったとしても、
全てを受け容れていく。許していく。
この本でいうところの「菩薩顔になっていく」のです。
最後は、愛人の子とお酒を交わしたりして^^
夫の突然の死を乗り越えられたのも、
愛人の存在が出てきて、その愛人に対して
こんちくしょーという気持ちが芽生えたからだ、
とも言っていました。
経験、体験を糧にしているなぁ。
毒舌だけど、そういうところは素敵だなぁと思いました。
この本の中では「セルフネグレクト」
という言葉も出てきます。
身近な人の死で引き起こされるもので
自分を放棄してしまうこと。
生きる意欲がなくなること、だそうです。
愛人のおかげで「セルフネグレクト」状態から
活力が湧いてきたのですね。
思い通りにならないこと。
自分の力ではどうしようもないこと。
理不尽なこと。
ただ生活をしているだけなのに、
私たちには色々なことが起きます。
ハナさんのように、根っこには愛を持ちながら
人や出来事を受け容れて許していけるような
そんな風にありたいなぁ〜と思えた本でした。